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木村了子《蓮池寝仏図》2019年 作家蔵「日本画」とは、西洋の様式で描かれた「洋画」の対概念として、明治期に入ってから定着した言葉である。企画展「日本画のゆくえ ─継承と断絶・模倣と創造」では、現在日本画家として活躍する作家の作品を通して、近代日本から現代に至る「日本画」の展開を再考する。
棚町宜弘《過日》(部分) 2017年 作家蔵明治期の日本は近代国家へと転換すべく、さまざまな分野で西洋の技術を取り入れた。日本の絵画界もまた、「美術」という新しい概念とともに、近代化の影響を受けることになる。日本絵画の近代化は、ひとつには、西洋の伝統絵画の基盤にある“光と影”を描きだす写実的な油彩画を本格的に導入することでなされた。そのようにして形成された「洋画」の対概念として、「日本画」という用語が明治20年代に定着したのだった。
浅葉雅子《北斎きりふり乃滝にいちご》2021年 作家蔵「日本画」定着の契機となったのが、アメリカの美術史家フェノロサが1882年の講演で展開した「日本画優位論」であった。これ以後「日本画」は、日本の「公絵画」としてのスタイルを模索し始める。フェノロサの側近であった岡倉天心らによる日本オメガスーパーコピー美術院を中心とする新派は、洋画に対抗して独自の表現形式を目指す一方、日本美術協会などの保守系美術団体による旧派は、近世までの日本絵画の伝統を継承してゆくこととなる。
高村総二郎《カップヌードル》2005年 日清食品ホールディングス蔵こうした展開を経てきた「日本画」は、現在でもなお、その定義は決して明瞭ではない。本展では、「日本画」が何であり、この先どのようになってゆくのかを、木村了子、棚町宜弘、高村総二郎、浅葉雅子、伊東正次、榎俊幸、服部しほサンローランバッグコピーり、服部泰一、早川剛、若佐慎一、山嵜雷蔵ら気鋭の日本画家の作品から探ってゆく。展覧会概要企画展「日本画のゆくえ ─継承と断絶・模倣と創造」